プラチナやイエローゴールドは、延びたり広がったりしやすい展延性に富んだ金属なので、多少のサイズ直しには柔軟に対応できます。一方ピンクゴールドは、硬く脆い性質からサイズ直しの工程でひび割れなどの影響が出やすい金属。ピンクゴールドの繊細な性質を熟知し、少しの変化も見逃さない、そんな職人でしかサイズ直しが許されないため「ピンクゴールドのサイズ直しは受け付けない」と断られてしまう場合が多いのです。それだけ扱いが難しい金属なんですね。

〈ひび割れが起きる？〉
ピンクゴールドには銅が多く含まれます。銅と金が結びついた状態は、硬いけれども脆い状態でもあり、曲げたり延ばしたりすることでひび割れが起きやすいのです。

〈黒く変色する？〉
銅を多く含む事から、硫黄濃度が非常に高い温泉の場合黒っぽく変色してしまう可能性も。銅と硫黄が反応し硫化銅となるため、表面が変色するのです。ただし、これは表面だけの変化なので磨き直しをすればまた綺麗な色に戻ります。